Artist Statement なぜ、わたしがアートするのか。①
きっと。
気づくと絵を描いていた。
気づくと、手を動かし何かを作る。
何もないところから
新しいものを作り、それを自分の目で確かめる。
作られた何かを壊し、
新しく作り変えることが好きだ。
小学生の頃、
歯医者さんで、歯型の石膏のようなものに、
銀歯を調節している先生の真似がしたくて
紙粘土で歯型を作り、一人ニヤニヤして喜んだ。
『ご近所物語』という漫画の主人公に影響されて、
ファッションデザイナーという職業に憧れた。
中学に入ってからは、
着たい洋服は、手作りして、
図書館で借りた本を見ては、
3段フリルのスカートを作った。
ギャザーを寄せるのが難しくて
そのはしくれをカーテンの飾りに変更して
新しいインテリアにした。
高校に入学して
選択授業で美術をとった。
美術の先生に、美術部に入らんかー。
と誘われていたけれど
あの、なんだかよくわからない、
肩から上だけの、
髪がくるくるの石膏西洋人を
鉛筆で書くだけなんて
想像するだけでうんざりで、
美術部には入る気にはなれなかった。
(ごめんね、石膏人さん。。)
美大に行くか
専門学校に行こうか
少しだけ進路に迷っていたけれど
服飾専門学校を選んだ。
。
美大に行こうかと考えていた時期に
近所にただ一つだけあった、
絵画教室に通っていたことがある。
多分、半年も続かなかった。
美大を目指す他校の1個上の男の子が、
練り消し代わりの食パンを
デッサン中に時々食べているのが気持ち悪かった。
教室では
鉛筆で円のデッサン、
線とカーブに描き方、、
みたいな基礎をやったと思う。
超絶苦痛だった。
。
わたしが体感する
今の作品制作は、
仕上がりが早く見たくて仕方ない。
集中して、時間も忘れてしまうフローな感覚、
疲れないカラダ。
とかとか。
自分で生み出したもので。
基礎も、
正しい作り方も
決まりもない。
手が止まらなくなる時間。
それ、全てがわたしのアートだ。
ここに言葉を綴りながら
少しづつ
過去の自分を掘り起こし
今のわたしの
Art Statementを確かなものに、
軸を曲げない作品制作と
心の中心を作って行こうと思う。
続く。